※役者さんのお名前は、敬称を略している場合・ニックネームや下のお名前で表記している場合があります。
※演目タイトル・キャラクター名なども、おおむね略称で表記しています。
※長い感想・短い感想さまざまありますが、文章の量が評価に比例しているわけではありません(そのときの気分です)。

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1996/04/28 品川 キャッツ S(H列1番) 昼

金井(早水)グリザ・沢木ガス・芝タガー・ちゃみさんマンカス・羽根渕ミスト

キャッツ初観劇。パネルで飾られた品川駅に立ったときの高揚感は忘れない。
席が席なので、このときは確か、ジェニエニドッツの出てくるオーブンが全然見えなかった。
芝タガーはわが人生で唯一の白タガー。イケメンキャラのくせに濃すぎてびっくりした(ごめん)
タガーに攫われたのは10歳くらいの女の子だったなあ。
羽根渕ミストは真剣に人外の生き物に見えた。すごいんだ、顔が本当に猫なんだ。

最後の握手はタントミール。
役者さんの手を握りかえしながら、相手のメイクや模様を必死でガン見して覚え、
あとで急いでパンフめくって名前確認したのを覚えている。

ミュージカルというものには、たとえ初見の人でも、帰り道にすぐ口ずさめるような覚えやすい曲を
ひとつは入れておくべきだと思っているんだけど
(実際、ほとんどのミュージカルがそうなっているけど)
その考えは多分この初観劇のときに植えつけられたものだと思う。
帰り道、ずっとずっと脳内でミストフェリーズのナンバーを歌っていた。





1998/11/27 福岡 キャッツ S 夜

高倉ヴィク・福井マンカス・森岡バブ・八巻タガー・林下ディミ・スンラ(金森)スキンブル・小暮ミスト

劇場のあるキャナルシティ福岡には、ヴィクトリアのシルエットの垂れ幕がいっぱい下がってた。
ロビーに上がるエレベーターの内装もかわいい。


さて、いわゆる新演出になってからの初キャッツ。

★旧演出から変更された演出 (すべては書ききれないので、特に顕著なもののみ)
 ・『ネーミング・オブ・キャッツ』を客席に下りて歌うようになった。
 ・ダンスが全体的にだいぶ変わった。『ジェリクル舞踏会』は特に顕著。
 ・ジェニエニドッツのナンバー、冒頭をミストが歌うようになった(でもすぐマンカスに戻った)
 ・バストファーの振り付けもだいぶ変更、見立てでの遊びが主体に。
 ・マンゴ&ランペルのダンスもやや変更。カップル度でなくコンビ度が上がったか?
 ・グリドルボーンは2階からピンクの照明で登場。旧演出では客席から登場してた。
 ・スキンブルの最後の『夜行列車のキャット』のコーラスが、1オクターブ上がった。
 ・ミストフェリーズのナンバーの導入が、タガーが手持ちライトひとつの中で歌うようになった。
 ・ミストの披露するマジックがまるきり変更。手品ぽかったのが魔法ぽくなったのはいいと思う。
 ・いわゆる『猫手』をしなくなった……けど、これはすぐ元に戻っていた(戻ってよかった)

★衣装・小物・メイクの変更 (これも顕著なもののみ)
 ・全キャラクターの尻尾が、組みヒモからふさふさの素材になった(レッグウォーマーも同素材に)
 ・白くてプレスリー風だったラムタムタガーが、黒×ヒョウ柄のミックジャガー風に変更。
 ・白×茶×黒のぶち猫だったタントミールが、茶色ベースのシャム猫に変更。
 ・白地にランダムな茶トラ模様だったランパスキャットが、白黒ぶち猫に変更。
 ・ミストフェリーズ・グリドルボーン・バストファージョーンズのキャラクタースーツ変更。
 ・マキャヴィティも変更。今まで野獣っぽかったけど、今回からは怪盗っぽい感じ(ただし武闘派)
 ・ゴキブリ衣装やシャム猫のよろいもデザイン変更。
 ・マンカストラップが下地を白塗りするようになり(かっこいい……)首輪がついた。
 ・ヴィクトリアの全身タイツの上半身にビーズが縫い付けられた。
 ・タンブルブルータスのデザインがまるっきりカッサンドラとおそろいになった(この変更は、2匹の関係性が窺えていいと思う)

さて福岡。
……このとき観た、高倉ヴィクトリアよりも美しい生物を、わたしは未だに知らない……
あれを超える美しいキャラクターを、これから先、どこかで観る日はくるんだろうか。

そして福井さんマンカスとの初対面。か、かあっこいいいい!!
おかげで私は、マンカストラップ×シラバブにハマってしまった。
とはいえ、役者によってカプ解釈は変わる(詳しくは後述)。福井さんだとそう見えたという意味ね。

この日、タガーに攫われたお嬢さんが舞台上ですっころんだ。
というかあのシーン、よく転ぶ人を見る。舞台の上はつるつるなのでお気をつけて。
タガーのラスト、前まではランペルがずっと1人できゃいきゃい言いつづけて
タガーに怒られていたのが(役者によって違ったようだけど、私の初見のときはやってた)、
今回からはメス猫みんなでにゃーにゃー騒ぐようになった。

『バストファー』のナンバー、福井マンカスがタイヤの上で思いっきりボンバルといちゃついてた。
ぶっちゃけベッドの中にいるみたいだった。おまえら自重。
成金おじさんに興味のない森岡バブは、パンダのところでうつらうつら。いたいけ……

『幸福の姿』では、マンゴジェリーが舞台上から客席の人にじゃれる(攻撃する)ようになった。
この演出、しばらくやってた気がするけど、今もやってたっけ?

この日、『マキャヴィティ』のナンバーでボンバルリーナが
「地獄の花形 悪徳の化身」という歌詞を、「時には装う……」と歌いだしてしまい、
あっ! という表情をしたものの、何事もなかったかのように「……悪徳の化身」とつなげていた。
むしろ、こんな些細なことに気づいてしまうマニアで申し訳ない。

27日に握手できたのはスキンブルとシラバブ。豪華だ!





1998/11/28 福岡 キャッツ C 夜

高倉ヴィク・福井マンカス・森岡バブ・八巻タガー・林下ディミ・スンラ(金森)スキンブル・小暮ミスト

今日はC席……遠い……
この日のマンゴ&ランペル、デュトの気配を察知したとたん、その場にきちっと正座。
なにそれかわいい。

高橋ボンバル、「身づくろいして一休み」の声が悪戯っぽくていい。
私は高橋ボンバルの声がすごく好きらしく、当時の観劇メモで何回かほめちぎっているw
グロウルタイガーのナンバーでの今日の八巻タガー、
自分のパートにやや早く入りすぎて、『世を……はばからぬ』とむりやり合わせていた。

スンラスキンブルは好成年。あの人は声が高いのでソロがすごい綺麗。
メモリーでは、見えない何かに手を伸ばし、届かずによろめいて転ぶベラさんがとてもよかった。





1998/11/29 福岡 キャッツ S 昼
1998/11/29 福岡 キャッツ S 夜

高倉ヴィク・福井マンカス・森岡バブ・八巻タガー・林下ディミ・スンラ(金森)スキンブル・小暮ミスト

今日のソワレの席は、『ジェリクルソング』で泥棒カップルが
「いどめるか♪」と滑りこんでくるのが正面から見える席だ!

キャラクタースーツ着てないときのベラさんは耳がかわいいなあ。
靴落下でびびって車の上まで逃げるギル、身のこなしが本当に猫!
鴨志田ジェミマ、声量があやしいけど、「眼を閉じても 迷わないで」のソロがすげーかわいい。
私は鴨志田ジェミマの声がすごく好きらしく、当時の観劇メモで何回かほめ(ry

『ネーミング』では、2階へと続く階段の上から、
出初式状態で身を乗り出している黄色マキャにごっつガン見された……真上から……

『ジェニエニドッツ』で、おばさんをこきおろすマンカスを睨む鴨志田ジェミマがすげーキュート。
ナンバーの途中、後ろからおばさんを叩いたゴキの1人が、
「叩いたの俺じゃないよ、こいつだよ」という感じで隣のヤツを指さしていたw

『グリザベラ』、鴨志田ジェミマの声に嘲りが入りまくり。
私、なんか鴨志田ジェミマすげー好きなのかも……演技がいちいち見応えあるわー。
バストファー冒頭、マンカスがバブの頭をちょん、とつつくのに鬼萌えた。

高橋ボンバル、「まなざし鋭く」の歌い上げがハスキーでかっこよい。
『ミストフェリーズ』のグランフェッテは減ったんだっけ? 品川で何回だったかは覚えてないな……
29日ソワレの握手はタガーちゃんでした。





2000/07/19 名古屋 キャッツ 昼 S   長老に誕生日サインもらった

範グリザ・相川ランペル・村田バブ・高倉タント・林下ボンバル・坂本登喜彦ミスト・石井ジェニ・
滝沢ディミ・福井マンカス・赤瀬マキャ・井上ジェリロ・八巻タガー・佐藤ヴィク・百々スキンブル


劇場もよりの伏見駅、色々デコレーションされてるかな……と期待していったが地味だった。
名古屋では、ちゃんとご当地ゴミセットを観察してきた。
きしめんパイは解るとして、色とりどりのミニしゃちほこは何だったんだろう。

今回の名古屋公演において、休憩中、客席で小耳にはさんだ会話:
A  「あの黒い人、かっこよかったよねー! あの高いところに座ってた人!」
私  『(心の中で)ああ、タガーのことか……』
B  「黒いの? ああ、あの、ところどころヒョウ柄入ってた人のこと?」
A  「そうそう、あの、ジーパン履いてた人


……すいません、私には、そのジーパンが見えませんでした。
でもこの人の眼には、『もし人間だったらいかにもジーンズ履いてそうなキャラ』として
タガーちゃんが認識されたのかも知れないね。

グッズも種類が増えていた。香り袋や、猫の形のエチケットブラシがかわいい
でも前から思ってるんだけど、25匹ぶんの猫のぬいぐるみ出してくれないかな。
(なぜ25匹なのかというと、バストファーとガスは別で作ってほしいから。
で、ジェリロとガスは本体はそのまま、お着替えでグロウルとグリドルに化けるようにしてほしい)

『ジェリクルソング』後半、ボンバルとタントが前に進み出てくるシーン。
高倉タントは、足を高く上げてから戻すとき、微妙に爪先に回転を加えてくれる。
それがすげー綺麗なのよ! 言葉でなんか再現できるか!

石井ジェニエニドッツは、ちゃんとおばさんらしいけど、どこか凛々しい。
家庭に入った元キャリアウーマンのようだ。タップの掛け声はもう少し欲しかったかな。

タガーのナンバーでは、ひとり遊びしているバブを眼で追ってたら、ばっちり視線が合った。
身を乗り出して私をじっと見つめるバブ。負けじと見つめ返す私。
舞台中央では、タガーがダンスを繰り広げているはず……だがこの勝負からは降りられん!
しかし、耐えかねて吹いた私に、バブは勝利のあくびを一つ残して行ってしまった。

『グリザベラ』、範グリザはとても開き直っている。
全身で「笑いたきゃ笑いなさいよ、ガキ共が」と言っている。これはなかなか眼を引くなー。

『バストファージョーンズ』では、坂本ミストがすごく嫌そう。何度も横を向いて顔をしかめる。
ディミータが椅子の背で爪とぎしてたのがえれーかわいい。

『マンゴ&ランペル』は辻×相川の黄金コンビ。身長差がちょうどよい。
『ミストフェリーズ』のナンバーは、慣れないうちはあんまり近くで観ると視線が迷うなあ。

範グリザは声が強く、朗々と歌い上げるタイプ。
演技もいい意味で大仰でわかりやすい。これはこれでグリザベラとして一つの完成型だね。
(歌は早水さんのほうが好きかなあ)
できればもっと明確に、「ほら見て」でトーンダウンし、「明日が」で盛り上がって欲しい。

今日の握手はタガー。
カーテンコールではタガーが、面倒臭そうに「もっともっとー」と拍手を煽っていた。





2000/07/20 名古屋 キャッツ 昼 A   名古屋キャッツ一周年記念カーテンコール回

範グリザ・相川ランペル・村田バブ・高倉タント・林下ボンバル・坂本登喜彦ミスト・石井ジェニ・
滝沢ディミ・福井マンカス・赤瀬マキャ・井上ジェリロ・八巻タガー・佐藤ヴィク・百々スキンブル


このころはまだ、福岡からの変更を引き継いで、『ジェニエニドッツ』の冒頭ソロをミストが歌う。
(マンカストラップが明らかに「と、取られた?!」という表情をする)
いつから無くなったんだったかなーこれ。

今日のタガーは、攫ったお嬢さんの上着もいっしょに持っていってしまい、
ラストで拍手をあおるときにぶん回していたw
席に戻ってゆくお嬢さんを、タントが途中まで追いかけて睨みつける。美人の怒った顔は怖い。

『バストファージョーンズ』のナンバーでのマンカス、今日はタイヤの上で大あくび。
『デュトロノミー』では、マンカスの真面目な敬礼と、タガーの気楽な挨拶の対比がおもしろい。

2Fに腰掛けて「まったく何にもしないのさ」を歌うタガー、足を揺らすと落ちそうで怖い。
井上ジェリロ、グリザベラに向ける「ひきーさーかれたーコーゥト!!」が超ドス効きすぎw

今日は一周年記念なので、休憩時間中の長老サイン会は人がすごかった……
猫耳の一族や、ポスターを持参していてそれにサインもらう人も見かけた。

『ガス』、井上ジェリロはうきうきと、とても嬉しそうにみんなにガスを紹介する。
「待ってました、ガース!」も華やかに歌い上げる。
(人によっては「待ってました、ガス★」と、ガスの眼を覗きこむ場合もある。無自覚に罪な娘だ。)

『スキンブルシャンクス』では、スキンブルはタントにひっかかれて起きる。
今日の座席は長老さらわれルートの真横!
マキャヴィティは高笑いしながら、長老は「あああああ」と声をあげながら駆け抜ける。
『ミストフェリーズ』のナンバーの手拍子では、ランパスとジェリロが近くまで来た。
ランパスを近くで見たことがなかったので、よく観察できたわー。

範グリザは、『メモリー』を哀しく微笑んで歌う。
マンカストラップが……マンカストラップがベラ様の手に口づけしてたよ……

最後の握手は坂本ミストでした。
すごくかしこまって、礼儀正しくきちっと手を差し出してくれるジェントルマン。

★特別カーテンコールの流れ
握手タイムが済むと、まずタガーが登場し、ジェスチャーで客を静かにさせる。
そしておもむろに、「名古屋キャッツ1周年、あーりがとーっ!!」

沸く観客に、タガーは続けて
「And now, ○○○○(聞き取れず)Anniversary Festival……Ready Go!」
流れ出すサンバのリズム。様々な楽器を持って、通路から登場する猫たち。

楽器のうちわけは(観劇後の思い出しメモが正しければ、ですが)
 ガス        :巨大なマラカス
 グリザベラ    :カスタネット
 コリコ?とランペル :赤いキーボード
 デュトロノミー  :鍋のフタのシンバル
 シラバブ     :ハンドベル
 マンカス     :ミストフェリーズのナンバーで使う空き缶でドラム
 カーバ?    :タンバリン
 ギルバート   :オカリナ
 マキャヴィティ :リコーダー

他にもいたかもしれないけど覚えきれない……

3ガールズはオーブンの上でダンス。
やがて全員が中央に集まり、【名古屋キャッツ 一周年】の看板が下りてきて、皆でポーズ。

これで一応終わりですが、何度も何度もアンコールがかかり、3回くらい出てきてくれた。
4回目には、嫌そうな顔をしたタガーがピンスポで現れ、「はい終わり終わり!」とジェスチャー。
タガーが手で合図すると、ピンスポはすっと上がり、看板を照らす。
これで本当におしまい……かと思いきや。
ぱっとピンスポが下がり、忍び足でこっそり逃げようとしてるタガーを照らし出す。沸く観客。

とても凝った流れで大盛り上がり。楽しかった。





2000/07/20 名古屋 キャッツ 夜 S   名古屋キャッツ一周年記念カーテンコール回

範グリザ・相川ランペル・村田バブ・高倉タント・林下ボンバル・坂本登喜彦ミスト・石井ジェニ・
滝沢ディミ・福井マンカス・赤瀬マキャ・井上ジェリロ・八巻タガー・佐藤ヴィク・百々スキンブル


席はJ-29。スピーカーからベスト位置だったらしく、音響効果が抜群。
というか、位置が良すぎてオールレンジで音が聴こえるもんだから、
観客席の後ろのほうに大合唱してる迷惑な集団がいる?!と一瞬思ってしまった……

『ネーミングオブキャッツ』では、坂本ミストが私の眼をじっと覗きこんでくれた。
タガーのナンバーでは、さらわれていったお嬢さんが舞台上から小さく手を振る。

『バストファージョンズ』では、マンカストラップがいつものタイヤの上にいない。
ボンバルやカッサンなどの女の子たちに場所を取られたらしく、オーブンの上に退避していた。
立場弱いぞ! リーダー!

ジェリクルボールでは、泥棒猫カップルが、同時にグリザベラを攻撃するのがよく見えた。
これも福岡から出てきた振り付けだよな、確か。

今日も一周年記念のうちなので、休憩中のサイン会はやはり大混雑。
席が良かったので、サイン列の第一陣のいちばん最後にすべりこむことができた。
金文字で『1年ありがとう』と書いてもらえた。

『ガス』のナンバー、グロウルタイガーに変身するシーンで、
今日は「大統領ーッ!」と黄色い声がかかったw
将軍とグロウルタイガーの殺陣……福岡のときとはちょっと段取りが違っていたような。
気のせいかなあ。

百々スキンブル、いいお声。今日のタガーベッドはノリノリで揺れまくっていた。
「これじゃ寝られないよう〜」とカッサンドラに言いつけるバブがものすごくかわいい。

『ミストフェリーズ』のナンバーは、坂本さん、ちょっと歌が苦しいかもしれん……
坂本ミスト、顔がちょっとでk(略) メイクもへt(略)
いやいやでも、ダンディな立ち居振る舞いと、ハスキーボイスがかっこいいよ。

今日の握手はジェニエニドッツ。

★特別カーテンコールの流れ
基本的には昼間と同じ。
しかし、ディープなファンはこの夜公演に集中したらしく、いつまでたってもアンコールが終わらない。
タガーの締めが入ってもまだ終わらない。6〜7回は出てきたと思う。
最後、福井マンカスが、胸に手をあてて『感激です』のジェスチャー。
それを合図に、観客はやっと満足して帰っていった。





2000/07/21 名古屋 キャッツ 夜 S

範グリザ・相川ランペル・村田バブ・高倉タント・林下ボンバル・坂本登喜彦ミスト・石井ジェニ・
滝沢ディミ・福井マンカス・赤瀬マキャ・井上ジェリロ・八巻タガー・佐藤ヴィク・百々スキンブル


『ジェリクルソング』、男性パートに「上のCまで出せるのか」と問いかけられて、
受けて立つのはジェリロとバブのようだ。
(声自体は、女性パート全員で出してるようだけど、手を上げて歌うのはこの2匹)

『ネーミングオブキャッツ』では林下ボンバルにガン見される。
おかげでメイクをじっくり観察できた。本当よくできてるよなこれ……
私から眼を離したボンバルは、そばに小さい子供を見つけて構いにいった。
キャッツは基本的に子供がおいしい。

『ジェニエニドッツ』のナンバーは、旧演出ではゴキブリもいっしょに最後のポーズを取ってたけど、
新演出では駆除されてしまうのねw
上手スロープで、小道具をウクレレにみたてて弾くボンバルゴキ(多分)がかわいい。

『タガー』のナンバーで、タガーにひじかけにされる男3匹は、ランパス・ギルバート・タンブル。
全員タガーより年上のようなイメージがあるんだけどw若造につきあってやってるのか?

『バストファージョーンズ』では、坂本ミストはどうやら本当にジョーンズが嫌いらしく、
何度も何度もマンカスに愚痴りにいく。(というか坂本ミストのイメージだと、『苦情を述べにいく』)
知らん知らんとそれを無視するマンカスがおもしろい。

『マンゴ&ランペル』、辻マンゴはなんで「かっぱらい」という部分を「かっぱるぁい」と歌うんだ!
かわいいじゃないか!
『デュトロノミー』では、一足先に長老を迎えにいく百々スキンブルが、礼儀正しく敬礼。

ジェリクルボールで、みんなが逆三角形の構図で座るシーンのとき、
右を向いて一斉に「シッ」と言うので何かと思ったら、右手ゴミの上にいるベラさんを脅してるようだ。
今回初めて気付いたんだけど、福岡からやってたのかな。

『幸せの姿』では、メモリーを歌うバブと、その前で、雷に打たれたように動かないマンカスがいい。
なんかこの場面でこの2人のカップリングを好きになった気すらする。

『マキャヴィティ』では、滝沢ディミの「ミステリキャット」の発音がコケティッシュ。
福岡では「まなざっし〜するどっく〜」と歌い上げがアレンジされてたけど、今回は普通だった。
気付いたけど私、ダンスの振り付けは、このナンバーが一番好きかも。

坂本登喜彦ミストは飛びちる汗がスプリンクラーw
坂本ミストはなんだかすごく嬉しそうに踊る。神秘的というより、感情を素直に出すミスト。

範さんのグリザベラは、シラバブに手を引かれるとき、明らかに
「いいの? 私でいいの?」という感じで一同を見回す。
天上に昇っていくときも、下を向いて伸ばす手がかなり名残惜しそう。情の深いベラさんだ……

『猫からのごあいさつ』……この歌は、人間が猫に接するときの心得であると同時に、
猫が猫であるための心得なんだなあ、という気がした。
坂本ミストは紳士っぽいので、こういうきりっとしたシーンがなかなかかっこいい。

今日からカーテンコールは通常版なんだけど、客出しのオーヴァチュア終了時に拍手が起きた。
いま見終わったばかりなのにもう一度観たくなって参った。





2000/12/21 名古屋 キャッツ 昼 S

範グリザ・村田ジェリロ・八巻タガー・増本ディミ・林下ボンバル・中村友里子バブ・王飛ジェミマ・趙ギル・蔡ミスト・高倉タント・福井マンカス・望月ヴィク

出発時、家にコートを忘れたりして大変だった(というか冬にコートを着忘れるやつがおかしい)。
急いで取りに帰ったけど予定のバスには間に合わず、一本遅らせるはめに。
余裕のあるスケジュールにしておいて本当によかった……

このとき宿泊したのは愛知のユースホステル。劇場の目の前にあって一泊4000円。
その代わりバストイレ共同・門限11時・布団は自分で上げ下げ・家具はちゃぶ台とTV(有料)のみ。
ちなみに客室はすべて4階から上にあるが、建物にエレベーターはない。
……よく頑張ったな! 私!

劇場はクリスマスっぽく、リースで飾ってあってかわいい。
千秋楽にも近かったのでカウントダウンパネルが設置してある。

通算公演をカウントする、等身大の猫像も置いてあった。
もっとも5000回記念は、次の大阪で迎える計算になるんだけどね。

『ジェリクルソング』、中村バブが非常にロリですばらしい。
蔡ミストちっちゃ! かわいい! よく跳ねる!
そして歌は……その……アレだね!orz (結局いつまでも訛り消えなかったなあこの人……)

王飛ジェミマはとても巨乳でびっくりしました。とても巨乳でした。
大事なことなので2回言いました。

『タガー』のナンバー、「Ahooooh!!」と叫ぶタガーにバブがむちゃくちゃびびってた。
その後、パンダのぬいぐるみにやたら暴行を加えるw 中村バブはかなり幼い感じだなー。

『マンゴ&ランペル』……ランペルのキャラクタースーツに、真珠のネックレスが!
いつから付いたの? 夏の名古屋ではなかったように思うけど、気のせい?
ランペルの真珠のネックレスは、英語の歌詞に出てくるよね(いわゆるWoolworth pearls)。

『メモリー』、今日の範グリザは、歌い終わったあと
「私としたことが……忘れてちょうだい」という表情をして去ってゆく。あくまでプライドが高い。
『幸せの姿』では、なんだか相手を口説くのに必死なタンブルと、
余裕の微笑みを返すおねえさまなカッサンドラがとてもほほえましかった。

『グロウルタイガー』では、グリドルボーンをエスコートする部下タガーが、
「下品な男でねー、まあひとつ頼むよ」と娘をヨメに送り出す父親のようなジェスチャーをしていたw
趙ギルは、正直すごく訛ってたけど、偶然にもそこがシャム猫っぽいと言えなくもない。

『スキンブルシャンクス』では、
「やくざな奴も……」の部分で現れるヤクザマンカスが、拳銃をつきつけて列車ジャックしていたw
列車の部品を、ジェリロ&ディミータが手をつないで一緒に取りにいく。なにそれ萌える。

今日の赤瀬マキャはやたらと吠える。
にせ長老の皮をはがされた瞬間、『むぅわああああああ!!!』ってあなた……
『ミストフェリーズ』では、蔡ミストはずっと真面目な、つんと気取った顔をしている。
でも長老とはにこやかにいっしょに腕を組む。仲良しさん。

範さんグリザ、2幕目の『メモリー』は血を吐くような響きだ。
でも歌い終わったあとの表情は、やっぱり「私としたことが……」という感じ。
大阪のころには泣かせ系の演技をするようになるんだけど、このころの孤高の演技、好きだなあ。

カーテンコール、「タガー!!」と声援が入ったw
嬉しそうな八巻タガー、ワンモアプリーズ!のジェスチャー。
「タガー!!!!」とさらに大きくコールがかかり、『オレ?』と自分を指さすタガー。
客席に投げキッスをして、カテコ終了。





2000/12/22 名古屋 キャッツ 夜 S

範グリザ・村田ジェリロ・八巻タガー・増本ディミ・林下ボンバル・中村友里子バブ・王飛ジェミマ・趙ギル・蔡ミスト・高倉タント・福井マンカス・望月ヴィク

生まれて初めて最前列に座った日。ものすごく舞い上がった。
場所はやや下手。もしギルバートが空中ブランコの手を離してすっとんできたらぶち当たる位置。

『ネーミングオブキャッツ』ではヴィクトリアが近くに来る。
望月ヴィクトリアのダンスはどこか、優雅さの中にも力強さがあるね。

『舞踏会の宣言』は、この席だとマンカストラップが正面に見えて、
まるで私も舞踏会の末席を汚しているような気分になれて最高だったよ……

『ジェニエニドッツ』では、ランパスゴキ(多分)が
おばさんのタップの見本を見て「で、できねえよ!」という顔で青ざめていたw

『バストファージョーンズ』では、マンカストラップが後ろのタイヤの上で
退屈そうにしているのはデフォなんだけど……
今日のマンカスは、ジョーンズさんに挨拶をされて、条件反射であわててお辞儀を返してしまい、
そのあと自分に対してムッとした表情をしていたのが大変よい。

今日のマンゴ&ランペル、『せーの!』と声かけあって一緒にトランクを出たうえに
さらに顔を見合わせて『きゃははは★』と笑うのはやめてください鬼のように萌えました。
吉田マンゴは妙にいい人そう。おまえに悪事ができるのか?

『幸せの姿』では、マンゴジェリーとペアを組んでるボンバルリーナが
視線が明らかにマキャヴィティを追ってた気がする……。
まあ、黄色タイツ状態のマキャと犯罪王マキャが、同一存在だとは限らないんだけど。

『ガス』では、夏に観た井上ジェリロが「待ってました、ガース!」と歌い上げるのに対し、
今日の村田ジェリロは「待ってました、ガス★」とやさしく歌いかける。
ここ、それぞれの関係性が透けて見えて好き。

『スキンブルシャンクス』、ヤクザを演じるマンカスの動きが、昨日と違う!
今日は、ちょいちょいと乗客たちを手招いて、油断させた後で「うらあ!!」と脅かしていたw
日代わりで違う演技が見れるとかなりうれしいぞ。

『マキャヴィティ』のナンバーで、今日の増本ディミータ、
「どうでしょう、マンゴジェリー」と言った直後、明らかに「はん」と鼻で笑ったんですがwww

蔡ミストの、締めのバク宙は、初めて観たときのインパクトはでかかったなあ……
ただ、当時から思ってたことだけど、ぶっちゃけ猫というよりも小猿っぽいw
蔡ミストは、自分のマジックの代理人として、最初からはっきりボンバルを選ぶんではなく
ちょっと迷って他の人も選びかけてからボンバルに決めるようだ。

『メモリー』……範さんグリザは決して嫌いではないのだが、
とにかくさんざん観たので、正直そろそろ別の人が観たいなーというところ。
(このころの範さんの演技は好きだけどね。
この回でも、「言いたいことは言ったわ……」という風に毅然と去ろうとしていた)
声が鼻にかかるのが少し気になったかな。隣のお姉さんがぼろぼろ泣いていた。

『天上への旅』は……
昇ってゆくグリザベラを見上げながら、「ジェリクル集いて 喜び讃えよ」と歌うあたりで……
残されたジェリクルたちの、『声ならまだ届く!』という、魂の叫びが聞こえた気がした。
彼女は行ってしまう。それはもう止められない。
でも、声ならまだ届く! ここで届かずしてなんのための声だ! なんのための歌だ!
力の限り歌え!! 天高く昇る彼女へと、声を張り上げて歌え!!
あのフォルテッシモの歌声には、そういう意味が込められている気がした。
……うん、ごめん、なんか陶酔しきった感想で。

今日の握手はスキンブル。
握手タイムが終わるまでに役者は舞台に戻らねばならんのだが、ミストとマンカスがやばかったw
しかしさすがのギリセーフ。本当に遅刻してしまったところは観たことないなあ。

カーテンコールは昨日と同じ流れだけど、タガーコールは、タガーが自分から煽っていた。





2000/12/23 名古屋 キャッツ 昼 S

範グリザ・村田ジェリロ・八巻タガー・増本ディミ・林下ボンバル・中村友里子バブ・王飛ジェミマ・趙ギル・蔡ミスト・高倉タント・福井マンカス・望月ヴィク

『ジェニエニドッツ』、王飛ジェミマは表情豊かで大好きだ。
ちなみに席はセンターブロックのすみっこ。ゴキブリたちがうしろ通りまくり。

『バストファージョーンズ』のナンバーでは、スキンブルがジョーンズさんの料理をつまみ食いするw
そして中村バブ、実は意外と胸がある。でもちゃんと幼く見える。

『幸せの姿』で……福井マンカスに、すぐ真後ろ&真横を通られた……
わ、私……猫観てて、こんなに心拍数上がったことは、後にも先にもないかも……

今回の懺悔。『マキャヴィティ』のナンバーで、横を通ったジェリロの頭をつい撫でてしまった。
えー、なによー、と振り向いた顔がごっつ可愛い。
マキャのナンバーはラストは全員集合しなければならないので、あまり構ってもらえなかったが。

『ミストフェリーズ』、位置的にギルバートを吊るワイヤーがよく見えてしまった。
光の反射を防ぐなにかを塗ったり、できないのかな。
それにしても蔡ミストは本当に凄い……投げられたバトンが回転するかのように空中で回るよ……
ダンスのピッチ(音楽との合わせ方)は、途中やや間延びしたかも。

中村バブの『メモリー』の歌い方はおもしろい。わざとかどうかは知らないけど。
たとえば、『花はよみがえる ひまわりのように』の、『ように』の部分……
普通の人は、ここは音節の終わりなので、少しトーンダウンさせて歌う。自然に音が切れるように。
文字で表記するなら、『よーうにーー……』
中村バブはそれをしない。トーンダウンせず、音をストンと切る。
文字で表記するなら、『よーうにーー。』
実はそれが、小さな女の子が一生懸命歌ってる風になって、すごくかわいいのだ。
計算でやってたらすごいなあ。バブ以外でもやってたら単なるクセだけど。

カーテンコールでは、通路に置いてあったお客のカバンに、ジェニエニドッツが超じゃれていた。
でもこれ、蹴っ飛ばしそうで危ないから、役者さん的にはわざとじゃれたんだよな。
客席係さんからも案内あるはずだけど、
キャッツは猫たちが客席を走り回るミュージカルなので、通路にカバン置かないようにしよう。

今日の握手はジェリロ。お初だ!
タガーの締めも、昨日と同じ流れだけど、タガーが耳をすましてもコールは起きなかった……





2000/12/23 名古屋 キャッツ 夜 S

範グリザ・村田ジェリロ・八巻タガー・増本ディミ・林下ボンバル・中村友里子バブ・王飛ジェミマ・趙ギル・蔡ミスト・高倉タント・福井マンカス・望月ヴィク

今日の座席は下手スロープのすぐそば。
『ジェリクルソング』でランパスキャットが踊るのが超近い。

『ジェニエニドッツ』のナンバー、冒頭のソロをミストに取られたマンカスが舌打ちしたw
後半、スロープで『の、登れない!』の演技をしたあと、ハーッと溜息ついてからタップに参加する。
これは初めて見たなあ。近いって最高。
ナンバーが終わって、ゴキがハケてゆくとき、ジェリロゴキがマンカスに対してガッツポーズ。
なんだその勝ち誇りw

タガーのナンバーでは、攫った女性をタガーが元の席までエスコートするとき、
タントがその女性のことを睨むんだけど……見間違いでなければ、今日、舌を出してたような?
今日はランペルも嫉妬して睨んでたね。

『バストファージョーンズ』、みんな本当に接待イヤがりすぎ。
スキンブルは「お前も手伝えよ」という感じでミストを呼んでくる。
そのミストも、マンカスと、「君がやってよ」「え、やだよ」という感じで押し付け合いをするw

『デュトロノミー』で、嬉しそうに長老の手を引くランペル。
『幸せの姿』は、冒頭で、肩をそろえていっしょに長老に挨拶しにいくギル&タントがかわいい。
俺たち、結婚するんです!みたく見える。

『グロウルタイガー』、次々と首を刎ねられるとき、クリューたちが小さい声で「ひぃ」と言った。
グリドルボーン登場時、1人だけなかなか見つけられずキョロキョロするスキンブル。
シャム猫たちが後ろで様子をうかがうシーンでは、シャム猫の部下のひとりが
「あ、あいつらちゅーしようとしてますよ将軍! いいんですか?!」という感じに焦っていたw

『スキンブルシャンクス』、今日のヤクザマンカスはハラマキ系。
ハラマキに手をつっこみ、いかり肩で歩いてくる。
一公演ごとにこんなに違うとは……福井さん、めっちゃ細かく遊んでたんだな……
最後の一周で、マンカスとスキンブルが敬礼しあうのも素敵。

今回は場所的に、『マキャヴィティ・ファイト』をじっくり見れた。
異変に気付いたらしいディミータと、静かにアイコンタクトするマンカス。
先走って飛びかかろうとするコリコパットを、手で制止するマンカス。
タントをぶん回すマキャに、怒りの表情で近づくマンカス(姿勢がまさしく毛を逆立てた猫!)。
……というか私、福井マンカスしか見てねえ。

『ミストフェリーズ』、蔡ミスト、自分の身長より高く飛んでるんじゃないか?
というかこの人、地に足をつけている時間より、トータルの滞空時間のほうが長くないか?
歌がねー、やっぱり訛りが消えないんだけどねー。

『メモリー』では、脅しても去ろうとしないベラさんに、マンカスが戸惑っている。
(まあ、この演技をやらせていちばん濃いのは、のちに出てくる趙マンカスだけど)
『天上への旅』ではマンカスとミストがめっちゃ肩を抱き合ってた。

握手はディミータ。これもお初! うわあああ美人だああああ。





2000/12/23 名古屋 キャッツ 夜 S

おまけレポ(?)

名古屋公演での私は、とにかく福井マンカスに惚れこんでまして……
この日、キャスト表のウラに思わず殴り描きした、『今日の福井さんポイント』↓



汚いメモですみません。これだけ見て「ああ、あのシーンね」と解る方がいたらすごい。
まあ、それだけ盛り上がっていたらしい空気をお伝えできればと。

右のやつは解りやすいかも……『舞踏会の支度のポーズ』ってはっきり書いてるし。
左のやつも、シーンとしてはメジャーで、しかもゆっくり見せてくれる振り付けなので難しくない。
問題は真ん中。自分以外の方には意味不明すぎるだろこれ。
(そもそもコレ、絵としてもぐちゃっと失敗している……片手を上げているのが福井さん、前に寝転んでるのは他の猫です)





2000/12/24 名古屋 キャッツ 昼 S   クリスマス特別カーテンコール回

範グリザ・村田ジェリロ・八巻タガー・増本ディミ・林下ボンバル・中村友里子バブ・王飛ジェミマ・趙ギル・蔡ミスト・高倉タント・福井マンカス・望月ヴィク

席は遠かった。みんなの顔が見たい……

『ジェリクルソング』、高倉タントの登場のしかたが、本当に猫そのもの。
しかしこのナンバーは歌の上手下手がばれるね……(なにしろ交互に歌うからな)

前から思ってるけど、八巻タガー、すげー巻き舌。
今日は、「ラムタムタガー こいつは変わってる」の歌詞のとき、『え、オレ?』と自分を指さした。

『バストファージョーンズ』、目立ってやる気なさげに拍手するスキンブル。
ここのバブのパートって、ジョーンズが接待されてる光景を見て、その感想を歌ってるのねー。
「つややかな毛並み」とか、「誰もがみな 見つめてる」とか。
中村バブの演技だと、それがすごくよく解った。

『マンゴ&ランペル』、
抜き手の空中でんぐり返り(あの振り付けをどう説明すればいいんだ……)の直後、
ランペルが痛そうに手を振っていたのがとてもとてもキュート。

『ガス』、今日の村田ジェリロはなんだかお母さんのような貫録が少しある。
うーん、もうちょっと少女らしくてもいいかなあ。

『スキンブルシャンクス』、列車の部品を取りにいくとき、マンカスとタガーがパンっと手を打ちあった。
なんでこのナンバーはみんな仲良しなの。萌ゆる。
今日のヤクザマンカスは……なんか四股を踏んだあと、頭をモヒカン型に?(イミフだがかわいい)

増本ディミータは『マキャヴィティ』を歌うとき、声にめちゃくちゃ脅しを入れる。
「無限の力をぉ〜」とか、「引き裂〜かれたあぁ〜」とか、ほとんどホラー。
やっぱり今日も、「どうでしょう マンゴジェリー」のあと鼻で笑ってるし。

ニセ長老を前にしたマンカス、ほっとした顔でいつものように敬礼しかけるが、
ディミータの様子に気づいて手を止める。言っちゃなんだけど、鈍いよねw

『ミストフェリーズ』での蔡ミスト、今日はタガーとぽんっとハイタッチしてからバク宙。
ミストの活躍を見てはしゃいでいるタンブルブルータスが、一昔前の少年漫画における、
『主人公に一方的にあこがれてつきまとっている少年』そのものだったw
やったぜミスト! という声が聞こえてきそうだw

今回の握手はボンバルとカッサンドラ、2匹とできた。


★特別カーテンコールの流れ
握手タイムが済むと、舞台上にはミストフェリーズ一匹だけが残る。
宙に向かって、ふっとブレスを吹きかけると、ステージにひらひらと雪が降ってくる。

そして、赤いサンタ服を着たデュトロノミーが登場。
長老が『ジングルベル』を歌う間、客席にカゴを持った猫たちが降りてきて、
観客たちに光る素材のスティック(サイリウム)を配ってくれる。
私はボンバルリーナからもらった。

配り終えると、猫たちはステージに戻り、音楽は『きよしこの夜』へ。
猫の歌う曲に合わせて、観客たちが光るスティックをゆっくりと振る。とても綺麗。

歌が終わると、今度はメロディのみに合わせて、
舞台中央でヴィクトリアとタンブルブルータスが静かなダンスを始める。
珍しい組み合わせで、振り付けもオリジナルのもの。

ダンスが終わると、タガーがひとり、ライトに照らされてお祝いの言葉。
しかし、静かなセリフだし、席が遠かったこともあって細かく聞き取れず……
耳ではとりあえず「You will have Merry Xmas」と聞こえたんだけど、これでは文法がおかしい。
急に英語で語りかけられたので、いくつか単語を聞きのがした気がする。
本当はたぶん、「We Wish You A Merry Christmas」と言ってたんじゃないかな。
なんであれ「良いクリスマスを」という意味には違いないね。

そこでいったん終わったけど、観客の拍手は止まない。
再びのアンコールで出てきた際、タガーが、ミストが本編中でやる、照明をちぢめる技のマネをした。
しかし、本編ではふっと消えるライトが、タガーがふっと吹くと逆に大きくなってしまうw
沸く観客。タガー、その場に正座してお辞儀。
そのあとも何度か出てきてくれたけれど、最後には、ミストがふっと例のブレスの真似をしてくれた。

しっとりした雰囲気の、いいカーテンコールだった。





大阪キャッツ通いのもうひとつの理由

キャッツという演目は私、せっかく好きになったのに、
一身上の都合でどうしても観にいけない状況がしばらく続いた。(主に96〜98年前半)
それだけなら別に、耐えて待てば良かったんだけど、
98年の福岡から演出がかなり大幅に変更されてしまい、前のバージョンが二度と観れなくなった。
それが私、本当に、マジでマジでマジで悔しくてねえ……

さすがに今でこそ落ち付いたけど、当時はこのことを思うたび、本気で悔し泣きしていた。
(当時、自分以外のファンのほとんどは昔の演出のほうをよく知っていて、
わざわざ『新キャッツ』・『旧キャッツ』と呼びわけるくらい別物だと認識していて、
そして大半の人が『前のほうが良かった』と言っていた。
なのに私は、改変前のキャッツは1回しか観たことがなく、これからは新しいほうしか観れない。
私がもし、自分の意思で新演出を気に入ってたなら、周囲がなんと言おうと平気だけど……
新旧どちらが自分好みなのか、きちんと比べてみることすら、私はさせてもらえてない。
そもそも観にいけない間、CDや文献などで私が焦がれ続けてきたのは、旧演出のほうだったし)

……この経験をへて、当時の私は、
「なんで私が観れるようになったのに変更されんだよ?! 私だけ世間からおいてけぼりか!?
ふざけんな!! ああああもーいーよ!! 何であろうと観れるうちが花だろうがあああ!!」
と、自暴自棄ぎみに大阪キャッツに執着しまくっていたようだ。(名古屋はさすがに少し遠かった)
そのころ新しくハマっていた『オペラ座の怪人』にも、その余波がいっている。

いま考えれば、そもそも舞台はナマモノなんだから、
このケースに限らず、常に何らかの変化はしてきたはずなんだけどね。
それでもこの改変は……キャッツという作品の転換点ではあったので、
やはりできれば旧演出をもっと観ておきたかった、という気持ちは今も少しある。

まあ、このトラウマを経た今でも、私がキャッツを好きでいられたのは本当によかったよ。





2001/03/11 大阪 キャッツ 昼 S2   初日

加藤ミスト・坂本グリザ・花代ジェリロ・中村バブ・王飛ジェミマ・スンラ(金森)タガー・飯野スキンブル

(現在制作中)





2001/11/04 大阪 キャッツイベント   阪急百貨店ショーウィンドウにてミニコンサート

阪急百貨店本店、つまり梅田のどまんなかで行われたイベント。
場所は、通行人でごったがえしているコンコース(大型アーケード)に面したショーウィンドウの中。
言ってしまえば、まったくの道端。
いま考えてもちょっと無茶な企画だったと思う。

始まる3時間ほど前、場所の下見をしに行ったら、その時点で2〜3列の人垣が!
これはまずいと思い、本当は後からまた来る予定だったんだが、私もその場で並び始める。
正直、何をするでもなく、立ちんぼで待ち続けるのはかなり辛かった……

舞台は、何しろショーウィンドウ2つ分だけなので、もんのすげえ窮屈。
ショーウィンドウの左右には仕切りパネルを立てて、俳優さんの待機場所にしてある。
始まるちょっと前、パネルの後ろからひょいと福井マンカス(多分)がこちらを覗き、黄色い歓声。

やっと開始。大まかな流れとしては……
登場:オーヴァーチュア
使用曲:タガー・スキンブルシャンクス・メモリー
カーテンコール:天上への旅


キャスト:
福井マンカス・荒川タガー・飯野スキンブル・高倉タント・範グリザ
井上ジェリロ・松永ランペル・中村バブ・増本ボンバル・滝沢ディミ・鴨志田ジェミマ

(私が判別できたのは1行目のキャストまでで、2行目からは人づての情報です)

あんな狭いところで、猫たちはサッと素早く現れ、苦もなく優雅なポーズを決めてサッと去ってゆく。
計算された動きがなかなかすごい。
福井マンカスが何かするたび歓声があがるあがる。こんな人気あると思わなかった。

歌うときはどの猫もハンドマイク。2つのショーウィンドウを交互に行き来する。
どのシーンも、阪急百貨店の店内を背景にしているのが、当然なんだけどちょっと面白いw
(店内には高級そうなシャンデリアが下がっていて、それだけは雰囲気よかったけど)
タガーのナンバーでは、タガーはきちんと客席にも来てくれた。
前を通るだけだったけど、それで十分。(それ以上のパフォーマンスはどう考えても危ない)

『メモリー』では、ちゃんと舞台で見るような流れの演技をしてくれて感心。
手を取るシラバブ、それを認めるみんな……という感じで。さすがに天上には昇らないけどw
すぐカーテンコールに移行。全部で15分くらいだったかなー。

しかし……この日、阪急百貨店にはそうとう苦情が行ったんじゃないだろうか。
最低限の整備はしてたけど、黒山の人だかりのせいで、アーケードが半分埋まってたし。
イベントやるならやるで、きちんと場所が確保できるところでやればいいのに。
あと整備スタッフ、前の人たちを座らせてほしかった。
私は前から3番目を確保してたはずなのに、始まるとわっと人が押し寄せ、横入りされてしまったし。

なお、阪急百貨店のほかのショーウィンドウも、CATSパネルで飾られていた。
デパート内部ではちょっとした展示も。


一目で解る福井マンカス。
泥棒猫のパネルは、私が初めてCATSを見にいった品川駅に飾られていたものと、全く構図が同じ。
すごく懐かしく、嬉しくなってしまった。

デパート内の展示は、本当はもっと沢山あったようなんだけど……
各階に分けての展示だったらしく、3時間立ちつづけた私は足がもう限界。本気で倒れそう。
すべてを観にいくのは諦めて切り上げた。

楽しかったことは楽しかったけど……正直、すごく疲労したイベントだったな……。





2002年の夏 大阪 キャッツイベント   ジェリクルワールド探検ツアー

キャッツのバックステージツアーに参加してきました。
(詳しい開催日を忘れてしまった。公演後に開催するものなので、多分2002/08/02だと思うけど)
(細かい部分はうろ覚えなので、あくまで雰囲気のみをおとりください)

さて公演後。
客席の中に案内され、番号札を渡される。
その日の参加者が全員、席につくと、司会のスタッフがまずかんたんな説明をしてくれた。

「キャッツの舞台は、ゆるく坂になっていて、前のめりの傾斜になっています。どれくらいの傾斜かと申し上げますと……」
おもむろにボールを取り出し、床に置く。何もしてないのに勝手にころころ転がっていくボール。
しかも思ったより早い。傾斜があることは知ってたけど、けっこう急なのねー。
「これくらいの傾斜ですね。後ろのお客様にまで、舞台のセットやダンサーの動きが綺麗に見えるように、こうしてあります」

「本編で、ラム・タム・タガーが、空を破って出てくるのを覚えていますか? タガーが破ったあとの空は、どうしていると思います?」
スタッフさんの手によって、実際にタガーの登場口が空に開かれる。
どうやら背景幕をくりぬいて、マジックテープで留めてあるだけらしい。
さて、どう復元するのかと思ったら……普通にこっそり手で直しているw
黒い手袋をした人が、内側からまたひとつひとつ、マジックテープを留めていってるw
タガーが踊っている間は照明が当たらないから、普段は気付かなかっただけなんだなあ。

いよいよ舞台に上がれることになり、司会は舞台監督さんにバトンタッチ。
参加者たちにセットを見せるため、舞台が逆位置へと回転してゆくんだけど……
ここでの舞台監督さんの行動がちょっと面白かった。
回転しつづけるセットの上をほいほい歩きながら、位置はぴったりセンターから動かないんだぜ!
エビータの『エビータとチェのワルツ』で、チェが回転盆の上で見せるのと同じ動き。
でも、あっちは平坦な場所で位置を保つだけだけど、こっちは複雑なセットを踏み越えながら。
き、器用だ……いや、プロだから当たり前か……。

ステージ上には十数人ぐらいづつ、交代制で上がる。
許された時間は5分。それが済んだら、舞台裏の楽屋コーナーへと移動。
ステージの上は自由に見ていいが、具体的な『体験スポット』も用意されており、以下の通り。

●猫がよく利用する、ステージ上の滑り台
これを実際にすべれる。舞台では誰が使ってたっけ? どっかでスキンブルが使ってた気がする。
ちなみに意外と幅が狭い。こんなとこよく頭から逆向きで滑れるなあ。

●本で出来た階段
マニアならみんな知っている、舞台を正位置で見たとき上手にある、本の階段。あれに登れる。
タガーのナンバーで、ボンバルリーナがウエストシェイクして誘うところだね。

●タイヤの上でミストフェリーズごっこ
いろいろな場面で使われているタイヤ。これに登ると、照明係さんがスポットライトを向けてくれる。
これを、作中でミストがやるように、ジェスチャーで大きさを縮めていくことができる。
ふっと吹く真似をすると、きちんと消してくれる。

●グロールタイガーのシーンで出てくる海賊船
船が出っぱなしになっており、自由に登れる。
しかしこれ、むちゃくちゃ急!! 舞台で見るより、何倍も何倍も角度がきっつい!!
怖くて登れなかった……私の運動神経では無理だ。じっくり観察はしてきたけど。
こんなとこで、寝転がった姿勢とはいえスタンバってるクリュー(水兵)たちもすごいし、
立ち回りを演じるシャム猫ズ&グロウルタイガーもすごい。

●車のボンネットの中
マンゴジェリー&ランペルティーザが登場してくるあのボンネットに入れる。
閉めてしまうとほぼ暗闇。怖い。

●オーブンの中
ジェニエニドッツが登場するオーブンの中に入れる。
これはちょっと時間がなくて入れなかった。

あとは個人的に、ステージ上から客席の人間がどれくらい見えるのかもチェックしてきた。
……想像以上に、はっきり見える……
本番中は客電が落ちてるから、もう少し暗いだろうけど、見ようと思ったらたぶん簡単に見える。
なんだか逆に、客席で恥ずかしい真似はできないなあ、と思ってしまった。

ステージ上の見学が終わり、舞台裏の楽屋コーナーへと移動。
ゴミ捨て場を模してあるとはいえ、人に見せるために美しく計算されたステージ上とは違って、
楽屋はごちゃごちゃして所帯じみており、まさに“舞台裏”そのもの。
あちこちに資材や機材が無造作に積まれ、そのへんに小物もぽいぽい置いてある。

でも、舞台裏ってこういうものなんだよね。
高校時代に演劇部だった私は、「そうそう、こんなものよ」と懐かしく納得してしまった。
しいて言うなら、「へえ、プロでも舞台裏ってこんだけ散らかしてるのかー」とは思ったけど、
見た眼を気にしてないだけで、配置自体は機能的だったしね。

衣装の掛けられたハンガーラックや、小道具の置かれた棚がある。
早着替え部屋もあった。
掛けてあった衣装は、タガーと、ジェニエニドッツと、グリドルボーンと……ミストもあったか?
衣装の説明は、すでにアルプや雑誌で知っていたことばかりで、目新しい情報はなかったけど。

ここでも自由に見回っていい時間が少しだけあったので、
今こそスタッフさんに何か質問をするチャンスだと思い、意を決して話しかけてみた。
「すいません。えーと……あの……このタガーの衣装に付いてる鎖って、素材は何ですか?」
「素材ですか? はっきり解りませんが、軽くする必要があるので、アルミだと思いますよ」
「そうですか、ありがとうございます」

……何を聞いてるんだ、私は……
テンパってしまって本当に聞きたいことが見つからなかったよorz
とりあえず、タガーの衣装に付いている鎖はアルミ製だそうです。収穫、以上。

せっかくなので、あちこち細かい部分を観察する。
袖の一角、ステージへの出入口すぐのところに、コールドスプレーが何本もごろごろ置いてあった。
激しいダンスの多いミュージカルだもんね。急な痙攣とか肉離れとか、あるんだろうなあ。

楽屋片隅の、音響卓?みたいなところに、ティッシュの箱が置いてあったんだけど……
マジックで横に『音響用! 使うな!』と大書してあったw
役者には役者用のティッシュがあるんだろうから、横着せずにそれを使えってことだね。
なんか、こういう所帯じみたところを見てしまうとすごく楽しい。私だけか。

あっという間に所定の時間が来てしまい、参加者たちは順次、退出。
出口付近では、どうやらマキャヴィティ?的なおどかしイベントをやっていたらしく、
(隠れていたスタッフが、決まったタイミングで「はははははは!!」と大声で脅かしてくる。
私の前に出て行った参加者たちが、悲鳴をあげていた)
ちょっと期待していたんだけど……私が出ていくときには何もなかった……
小休止のタイミングだったんだろうか。悔しい。

『ステージ体験』が中心で、舞台の具体的な情報にはあまり触れないイベントだったけど、
そういった情報は配布されたパンフレットでいくらか補完してあった。
天井の高さについてだの、舞台の構造についてだの載っている。

たいへん勉強になり、面白いイベントでした。





2003/04/29 静岡キャッツ 昼 S   初日

お初の趙マンカス マキャが乗る壁のエレキギター初登場、仏壇返しの姿勢も変更

(現在制作中)





2003/07/09 静岡 キャッツ 夜 S   千秋楽/千秋楽特別カーテンコール

静岡は不思議な街で、駅前はけっこう都会なのに、ちょっと歩くと急激に田舎になる。
あちこちから、建てかえる前のうちのばあちゃんちの匂いがw
でも住みやすそうないい街だったよ。

(現在制作中)





2004/12/28 五反田 キャッツ 夜 S回転

秋夢子(鄭夢秋)ジェリーロラム、なかなかいい感じ。
ジェリロにしては優しさが足りないという意見も見たけど(だいぶお転婆つーか、アネゴっぽいので)
個人的には、ああいうおきゃんな女の子が、年老いた俳優猫を崇拝している……
という意外性がドラマチックに思えて萌えた。

(以下、現在制作中)





2005/08/11 五反田キャッツ 昼 S回転

坂本グリザ・花代ジェリロ・スンラ(金森)ガス・趙マンカス・福井タガー・松島勇気ミスト

※感想をさぼっていた時期なので短文です……

せっかく当たった新ミスト・松島ミストのレポートをなんで残してないんだ私!orz
松島ミスト、かわいらしい系だったことは記憶しています。
坂本グリザは大阪初日以来だったはず。





2006/08/10 五反田キャッツ 昼 B2

早水グリザ・遠山さやかジェリロ・田島ガス・飛田万里(王飛)ディミ・田村マンカス・福井タガー・松島ミスト

※感想をさぼっていた時期なので短文です……

お初の田村マンカストラップ、声があまりクリアじゃないけど、腰肩がくねっと動いてセクシー。
ひだまりさんはいつかボンバルかディミやると思ってたよ! だって巨乳だもん!(しつこい)
色気とかわいさの同居するいい女ディミータでした。





2007/08/16 五反田キャッツ 昼 S回転

早水グリザ・遠山さやかジェリロ・石栗ランペル・高島田ジェニ・西門(趙宇)マンカス・田邊タガー・金子ミスト・武藤マンゴ

※感想をさぼっていた時期なので短文です……

初めて当たった石栗ランペル。
マンカストラップの西門さんは、趙さんの新しい芸名のようだ。
新しいタガーにも、新しいミストにも当たっているのに……レポートを残してない……





2008/08/14 五反田キャッツ 昼 C2

佐渡グリザ・上條ランペル・高島田ジェニ・飯田ガス・西門(趙)マンカス・金田俊秀タガー・岩崎普也ミスト・武藤マンゴ

※感想をさぼっていた時期なので短文です……

この時点でのお初は、佐渡グリザ・上條ランペル・飯田ガス・金田タガー・岩崎ミスト。
東京公演これだから!

金田さんはジーザスでも当たったけど、背が高く、いかにも美丈夫!なタガー。
それにしてもこの当時、ランペルもころころ変わってたんだなあ。

佐渡グリザの感想を残していない私……本当にこのころ、レポートをさぼっている。
演目として慣れっこになってしまったんだなあ。
形にしておかないと忘れてしまう一方だから、今後は新キャストの感想くらい書き残すようにしよう。





2010/08/12 横浜キャッツ 昼 S回転

早水グリザ・熊本ジェリロ・鈴木ジェニ・荒川タガー・石栗ランペル・イケメン飯田ガス・武藤マンカス・岩崎ミスト

横浜キヤノンキャッツシアター、地図で見るよりも駅からは近い。
でもこの日は、真夏とはいえ涼しい日でよかった。かんかん照りだったらさすがに辛いかも。


武藤マンカス、はしばしの動作がコミカル。子供たちとよく遊んでくれそうな気のいいアニキ。
しばらくマンゴジェリーやってたので、それが抜けてない感じかw
好みを言うなら、もう少しお堅いイメージのほうが好きかなー。リーダー猫だしね。

(ちなみに、福井マンカスは常に『俺はリーダーだから』と気を張っている青年。
趙マンカスは、福井マンカスよりは軟化しているが、女に弱い(断言)。
芝マンカスは頼れるボス。酸いも甘いも噛み分けた、一種のダークヒーローっぽい顔役。)
つまり福井マンカスはカイで趙マンカスはザトーで芝マンカスはジョニーです。一部の方にしか解らないたとえでごめん。

そして……『ジェリクルソング』では……さすが横浜公演。
赤い靴がw落ちてきたよw
一瞬、小声で「あかいくつ……!」と言ってしまった。(小声ですが、近くの席の方、すみません)
CATSはこういう時事ネタやってくれるからいいよね。
バストファーの台詞はまだ『政治改革』だけど。

たぶんお初の鈴木ジェニ、ねずみたちを寝かしつけるとき、口に出してちゅうちゅう言うw
斉藤美絵子ヴィクは、今までのヴィクの神秘的なイメージとは違い、無邪気そうによくはしゃぐ。
天然っぽいというか、むしろロリ。シラバブと年齢に大差なさそう。
だがそこがいい。

石栗ランペル……なんかちょっと、化粧……変?
ランペルのくまどりは、眼の下までしっかり青く塗ったほうがいいのでは……
黒いワクは取ってあるのに、青い色は上のほうをちょっと塗ってるだけに見えた。
これだと目元にインパクトが足りなくて、逆に浮く気がする。

お初の熊本ジェリロ、美人さんだ。元気系というよりもおねえさん系かな?
「待ってました、ガース!」と歌い上げ系だった気がする。

そして何だおまえ、なんでそんな若くてイケメンなんだ、飯田ガス!
そりゃジェリロみたいな娘っ子も転ぶわw
(もちろん『ガス』のナンバー中では、きちんと老いた演技をしてるけど)
グロウルタイガーに変身するときの声も、「おうーらああああーー!!」と腹の底から大音量!
殺陣もすばやい! 串刺しにされるシーンでも、大袈裟にちゃんと苦しがってるw
村さんここなんとなく流しちゃうからねー。
最後に身を投げるときも、やや自虐的な「ははははは!」という笑いを残してバッと投身。
いやー華があるわー……

ニセ長老の皮をはがされた今日のマキャヴィティ、余裕の高笑い。かっけえw
人によってはここは激しく唸るんだけど、今回はスマートな悪役だね。

岩崎ミストは、ちょっと男臭いのがいい! はしばしの表情が野生的だ!
役柄上、どうしても小柄で可愛らしいタイプの役者が当たりがちなので、なんか新鮮。
ダンスのピッチ(音楽との合わせ方)も好きだなー。

カーテンコール、早水さんがいつもやってくれる、
足を深く折るお辞儀(レヴァランスっていうのかな?)が優雅で大好きだ。
あと思ったんだけど、ランパスの耳、いつからあんな丸くしてあるの?
私がずっと気付かなかっただけかなあ。

★遠征者へのプチ情報:
1330開演のマチネを観たあと、スカイビル(YCAT)から出ている
京浜急行バスビッグサイト行きに乗る場合、1640の便には十分間に合うよ。





★おまけ

※1999年ごろ、『キャッツ』のテーマについて考え、ワープロに保存していた文章です。
※10年前の文章なので青臭いというか痛いですが、ご了承ください(さすがに少し直したけど)。

別れを惜しみ手を伸ばす彼女に、消えてゆく寂しさを見た。
『天上に昇る』ということは、なんであれ、『消滅』なのだと感じた。
でも、それは永訣ではないという確かな希望も見た。
彼女の身体はおそらく消える段階にあったのに、精神は死を迎えられなかった。
誇りを失った彼女は死ぬことすらできなかった。
心を通わせ、『明日』を見た瞬間にこそ死ねるなんて、皮肉かも知れないけど、
顔をあげてみて初めて猫たちは、本当の意味で、生きることも死ぬこともできるのかも知れない。

天上にあるものは転生かもしれないし、再生かもしれない。猫は9回甦るともいう。
でも、死は死でしかないかもしれない。
昇天とは、何もかもが消滅することかもしれない。

でも、それでいいと私は思えた。
彼女はもう此処にはいられず、旅立たなければいけないけれど、
その旅立ちによって、彼女と他のジェリクルたちとは、はじめてひとつであることができる。

遠く離れて回帰する、ここにいるという名の死。
猫はたぶん、人間より少しおもしろい生と死を持っている。

闇から闇へと徘徊する彼女に、誇りは感じられなかったかもしれない。
過去に逃げこみ、全てを放棄した姿はとても不愉快かもしれない。
しかし、その孤独の中でこそ、育まれる魂の美があったのかもしれない。

自己を見極めるために誰もが一度は経験する、卑屈な孤独も、
逃避によって生み出される、自意識の迷宮すらも、
それらも、ある種の『美』であり『誇り』なのだと……呼ぶことができるのかもしれない。
幼い彼女は、それに気づいたのかもしれない。

違うものたちの、違う誇りの物語。
そういえば最初から、さまざまな猫たちが、さまざまな生き方を披露しあってはいなかったか?

猫たちの舞踏会は、相互理解の物語であったのかもしれない。





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